①なぜ裁判の可視化と公開が必要なのでしょう?そもそも裁判は公開の原則となっているのでは?

a.刑事・民事・家事(家庭裁判所での案件)事件判決が昨今、異常な判決が目立つようになってきました。法廷が事実上公開されていないが為に、裁判官の胸先三寸で判決が下される場合が多々あるのです。

また、「裁判は公開が原則」となっていると言いますが、傍聴席は限られており、誰もが裁判を傍聴出来る訳ではありません。

裁判をメディアが傍聴し、メディアの報道で裁判の進行と結果を知る状態です。それを「公開」と言ってよいのでしょうか。

②仮に可視化され、公開されたとして何が変わるのでしょう?裁判員制度も導入されていますし、マスコミ取材も入っている訳で、裁判所は既に公開されているようなものではないですか?

a.殺人事件の裁判で、被害者遺族を怒鳴り付けた裁判官がいました。強姦未遂事件で被害者が事件の状況を証言している際、熟睡していた裁判官もいます。もし裁判が全てビデオ録画され、場合によってはTVやネットで中継されるとなったら果たしてそのような態度をとれるでしょうか。

裁判員制度が導入されているといいます。しかし、多くの人達が感じていると思いますが一審の判決(つまり裁判員裁判での判決)が悉く二審(高裁)で覆されています。

「一般の感覚を裁判に取り入れる」という目的で始まった裁判員裁判を潰すことが目的としか思えません。つまり、裁判所にとって「一般の感覚」など無用なのです。

一方、マスコミの取材は確かに入っていますが、現状のマスコミが裁判所に異議申し立てなど出来るでしょうか。

昭和の時代、傍聴人は法廷でのメモもとれませんでした。当然、マスコミの人間もメモはとれません。ひたすら裁判を黙って聞くだけ。それで正確な裁判報道など出来る訳がない。

そのことに異議申し立てをしたのは日本のマスコミではなく、アメリカ人弁護士のローレンス・レペタ氏です。

レペタ氏が、事前に法廷でメモを取っていいか日本の裁判所に許可を求めたが、不許可となったため、知る権利(憲法21条)の侵害を主張して国家賠償法に基づく損害賠償を求めで裁判をおこしました。

レペタ裁判によって法廷内でメモをとることは合法になりましたが、それに異議を唱えたのは日本のマスコミではなく、アメリカ人弁護士です。

現在のマスコミでは、国民に正しい報道を行う意思も力量もありません。

③プライバシー保護の観点からはどうでしょうか?例えば強姦事件などでも可視化、公開をするのですか?被害者の立場からはキツいと思います。

a.強姦事件、未成年事件は原則TVネットでは非公開にします。

但し、ビデオ録画が記録として録っておきます。ですが、強姦事件の被害者が法廷で証言する際は顔を隠す。これは組織犯罪で証言する証人も同じく顔を隠し法廷とは別室で証言をする。

現状、強姦事件被害者や未成年、組織犯罪事件の証人は顔を隠しついたての中で証言をする。

証言の形自体は現状のままでよいと思います。その状態での証言をビデオ録画すればよいのです。

④そもそも裁判所って一般市民にとってはほぼ、関係ない場所と思っています。そんな事に巻き込まれる人の方が少ないと思うのに可視化と公開って必要ですか?

a.誰しもが交通事故の(自動車だけではなく自転車での)被害者・加害者になる可能性はあります。刑事事件のみならず隣人トラブルはいつおきるか分かりません。

中でも離婚訴訟、子供の親権問題等は「非訴事件」として傍聴人を入れない非公開裁判です。だから家裁では書記官による脅迫、恫喝、文書捏造が日常的に行われます。

脅迫を録音しても裁判官は「相手の承諾のない録音に証拠能力はない」と足蹴にします。つまり、録音しても意味がありません。だから平気で脅迫や恫喝を行うのです。

しかし「録音録画」が義務化されていたらどうでしょうか。

トラブルは常に貴方の隣にあります。特に家裁はお世話になる“その時”の確率は民事や刑事よりも段違いに高い。そして、その家裁で脅迫、恫喝、捏造が信じ難いことですが日常的に行われています。

“その時”が来たとき、裁判所の書記官や裁判官に足蹴にされても“普通の人達”が対処する術は何一つないのです。


裁判の可視化と公開、そして裁判所の書記官との事前交渉を録音録画することを義務化するのは“普通の人達”が身を守る必要最低限度なことなのです。

⑤裁判官は良識ある人物が選ばれ、公平に行われていると漠然と考えています。可視化や公開をしなければいけない程の事態なんて裁判所で起きているのでしょうか?

a.裁判官が数々出したトンデモ判決文を見て下さい。彼達彼女達が出した判決文を見れば、如何に可視化・公開化が必要かが分かります。裁判所は私たちが思うより異常が通常となっています。当会ではそうした裁判所の異常さを多くの人に周知する事を目的としています。

⑥地裁、高裁、最高裁を可視化、公開しろまではわかるような気がしますが、家裁は家事事件が主体だし少年事件が殆どでしょう。家裁の人という漫画もありましたが、一番身近に感じられる裁判所と思えるので、そこまで可視化、公開する必要はないように思いますが…

a.④でも書きましたが、家裁こそ可視化が最も必要な場所です。裁判官のみならず、家事事件であるが故に書記官による恫喝脅迫が常態化しているのです。そして家裁は世間を騒がせた凶悪な少年事件資料であっても、特別保存する判断も曖昧で担当職員判断で廃棄するような組織です。そうした機能不全ともいえる家裁が私たちの身近に起こる離婚訴訟や成年後見制度における後見人の選定を行っています。家裁こそもっと国民の目が届かなくていけない裁判所です。

⑦裁判官に不正や不当な行為があったなら、処罰されるのではないですか?何も可視化や公開しなくても、そんな事はすぐにわかってしまう事なんじゃないでしょうか?

a.制度として裁判官を罷免することは出来ます。しかし、事実上不可能と言ってもいいでしょう。トンデモ判決を連発する裁判官を罷免する方法はありません。

⑧裁判が行われる際には弁護士が入りますよね?だったらおかしな判決が出ないよう弁護士が牽制するでしょうし、裁判官の自由裁量がそんなに影響するとは思えません。

a.法廷では裁判官は“王様”です。書記官は家来であり、弁護士は平民なのです。とても力関係で裁判官に太刀打ち出来ません。

一方で退官間近の裁判官は、天下り先の弁護士事務所に忖度し、再就職先の弁護士事務所が満足することだけが目的の判決文を書くことがあります。

退官が遥か先なら自由裁量でトンデモ判決、退官間近なら天下りを考えて弁護士事務所に忖度。当事者のことは一切考えないどころか、当事者など最初から存在しないのです。

そのような事態を防ぐには裁判官と検事、そして弁護士を牽制する手段として裁判可視化、そして公開が必要なのです。