家庭裁判所の異常さ

家裁の判断によって廃棄されてきた少年犯罪事件を連続投稿してきましたが、どれも特別保存されるべき重要事件だったと、一般の常識からは判断されると思うのですが、調査結果から明らかになったのは、家裁の職員が持つあまりにも稚拙な判断基準と組織として、この判断基準に対して統括した会議一つ行われていなかった事実でした。

報道された事件では「神戸連続児童殺傷事件」や「亀岡暴走事件」などでしたが、その他に「長崎佐世保少年事件」「長崎男児誘拐殺害事件」「奈良少年自宅放火事件」など、特別保存となるべき世相を反映、歴史資料として価値が高い、社会的に注目を集めた事件、少年非行の調査、研究の重要資料になる と思われる事件が多数含まれていました。

しかし、こうした事件の殆どは現場職員の「特別保存の対象になることは理解していたが、判断基準が曖昧だった」「記録庫が狭かった」「継続して報道されていなかった」「地域限定事件だと考えていた」「判断基準は所長だと思ったが相談しなかった」「所長から明確な指示が出ていなかった」という、大変稚拙な判断で廃棄されていました。デジタル化しようという発想もなく。

果たして、家裁という機関はしっかりと機能しているのでしょうか?この半ば、機能不全かと思われる組織が私たちに一番、身近に起こる家事案件について審判を出しています。

成年後見制度において、後見人とのトラブルや不法行為についての相談機関は家裁とされており、それを調査、判断することは家裁でのお仕事です。

後見人としての仕事の殆どを行っていなかった弁護士の解任申し立てを家裁に起こした方がいますが、家裁はそれを何も問題がないと却下しています。成年後見制度において明確な行政の相談機関はありません。トラブルになったら家裁に申し立てをするしかありませんが、その家裁が当事者の話は全て無視して士業からの話のみを鵜呑みにしたり、まともな調査もせずに審判を出しているとしたら司法の正義はどこにあるというのでしょうか?

対岸の火事を思わずに裁判所で起きている事にもっと危機感を持つべきだと私は考えます。

成年後見制度における家庭裁判所の異常審判

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